十二国記〜風の海 迷宮の岸〜魔性の子
十二国記シリーズ第2弾
『風の海 迷宮の岸』
『魔性の子』
十二国記シリーズの中で外せない泰麒の話。
泰麒も驍宗もそんなに好きじゃないので、実はこの2冊は読み返す回数が圧倒的に少ない。
泰麒は「臆病というより卑屈」な感じがするし。まぁこれはお祖母さんの洗脳によるのかもしれんけど。そして驍宗は嫌みな感じの自信家だし。
泰麒は十二国→日本→十二国→日本→十二国とあっちへ行ったりこっちに来たりと彷徨っている。いずれも自身の意思ではないが。
これが『風の海 迷宮の岸』の話で
この十二国側の話が『黄昏の岸 暁の天』
泰麒側の話が『魔性の子』だ。
『魔性の子』をどの段階で読むかは賛否両論あるんじゃなかろうか。実は十二国記シリーズで最初に刊行されたというのがすごい。
蓬山とか延王には延麒とかゆー言葉が出てくるあたり、すでに十二国記の世界観が出来ていたと思われる。
で、『魔性の子』だけども、十二国記の中で最初に読むとホラーだ。どんどん人が死ぬけど、得体が知れない。他の十二国記を読んでからだと仙子らが理性を失って妖魔化しているのが分かり、高里こと泰麒と周囲との落差をたのしめるかもしれない。
廉麟は出てくるけど、六太と氾麟が探してるとこはここじゃ出てこないのね。
それにしても広瀬のエゴは分かるけど、ちょっと行き過ぎな感は否めない。
『魔性の子』後藤名言録
「全員を好きだってことは、誰も好きじゃねえってことだ。」
「生きることは時々辛い。人はどこかに逃げ込みたいんだ。-それでも人は現実の中で生きていかなきゃならないんだ。」