第3図書係補佐

ブログタイトルは(大好きな)又吉の『第2図書係補佐』をもじってます。

十二国記 玄の墟 白銀の月 3、4巻

あぁ、十二国記だv

タイミング悪く、偶々それなりに忙しかったのに結局2日で読んでしまった…。だってものすごく先が気になるんだもの。

 

以下ネタバレあり↓↓

もう、全員死んで終わりかもしれないと何度もヒヤヒヤしたよー。

(小野主上は『屍鬼』みたいに「そして誰も(じゃなくてほとんど)いなくなった」にしたらどうしようかと思ったよ。)

驍宗も泰麒も死んだ方が新しい王が立ってよくなるって話も何回もあったしね。

残りページこんだけでどう解決すんねーんっと思ったら大逆転。

結局、最後は戴もいい時代が来そう、で終わって安心したけども。

落として上げるのは『月影』みたいな感じ。

『月影』は陽子が良い王になるために成長するのに、上巻が必要だった気かするけど、今回は全キャラ+民が頑張りすぎだよ…。まぁ、驍宗は閉じ込められて、丸くなってちょうどよくなったのかもしれないけど。

 

驍宗はやっぱり生きてたね。てか、自力で出てくるんかい!自分で骨折治して、騶虞捕まえてってやりすぎじゃない!?

そりゃ阿選勝てないって。まぁ、でも思考後ろ向きにはなるよね。自分の前にいなけりゃ、より意識して自暴自棄だったんだろうけど、やりすぎだ。No2ならNo2なりの出来ることいっぱいあるだろうに、プライド高いと大変、むしろ怖い。

 

鳩…妖魔かいっ。人の魂魄抜く妖魔って…妖魔色々いるのね。阿選が幻術に通ずって言うからその類かと思ってたら。

 

琅燦が黄朱ってのは、何か色々すごく納得。耶利も。主は琅燦…よね?

琅燦は敵ではないって泰麒は言ってたけど、うーん、難しい。

泰麒や驍宗の敵ではないけど、戴に対しては味方じゃないって言うのが正しいのかな。

知識は使いようによって、人助けにもなるし武器にもなるよね。巻き込まれた人は迷惑すぎる。戴のなかじゃ、好きキャラだけど。

 

泰麒は強くなったねぇ。『魔性の子』で蓬莱に行かなければ、頼りないままだったよ、多分。そのための犠牲者多いけど。

角治って使令戻って、でも穢睡酷くて完治しないっていいのか悪いのか。角治ってたら余計に殺人したら辛そう。

 

それにしても死んだり傀儡になるキャラ多すぎっす。朽桟とか恵棟とか残念や。

こういう時は「生きた人を数える」?

 

それにしてもお手玉とか細かい伏線がすごかった。

あれ?驍宗に食べ物送ってた人とか白旗の人とかよく驍宗の場所分かったよね?

十二国記 白銀の壚 玄の月

キター!!!

18年ぶりの続編、最終話

長かった…

続編出る前に小野主上が引退、最悪の場合亡くなったり(超絶失礼)、戴は救われない、もとい読者の方が先に死ぬかと思っていたよ。

 

即位時の陽子くらいの歳に読んでから年を重ね…って年齢バレるけど笑笑

まぁ読者全般それなりの歳になってると思われる。

 

で、台風のせいで、発売日には購入出来ず泣

でも1日なんて今までの年月から考えれば大したことないぜ!

 

 

さて、前置き長くなりましたが、感想をば。

 

流石の重量感。

4冊になる時点で大作だけど、

登場人物の多さ、漢字の多さ(笑)は今まで通り、いや今まで以上?

そして、やっぱ人生と一緒で甘くないのね。

 

今まで、最終的にはハッピーエンド、ではないけど、これからの苦労はいっぱいあるけど希望も見えるって感じの終わりだったから、今回もそれは期待したいのだけれど。

 

以下ネタバレ。そして漢字変換しづらいので登場人物カタカナ泣

 

ギョウソウ見つけてアセン倒してジ・エンド、と思ってたんだけど、なんだかそうではないような?

 

二巻の最後、もやっとだ。早く続きを!って来月出るんか。楽しみ☆

 

さて、ギョウソウは本当に死んだのか?

生きてるに一票。

流石に、めちゃくちゃ主要人物だし、死ぬにしてはもうちょい何かあってもいい気がするしなぁ。

でも最後に、新しい時代がうんたら言ってたし。

まぁ、小野主上なら殺しかねない気もするけど…。

 

もし、ギョウソウ生きてたら、死んだ武将が誰かってのも気になる。ギョウソウの影武者?それ誰??

 

そして、アセン新王ってのは、タイキが民救うための嘘だと思うけど、実際どうなの?

どこかのサイト様が言ってたけども(すみません、忘れたので引用出来ず)

ギョウソウとアセンの姓が同じなので、アセンは次期王たり得ない。

…そういえばそうだった、と酷く納得。

 

それにしてもアセンはやる気ないのはなんで?

…ロウサンが傀儡にしてる??

アセンがタイキ切った時に使令いないの確認したり、天の意向推察してたり、何か怪しい。

 

名前出てきてる行方不明者もまだ多いしなぁ。

んー、結局謎が増えたや。

 

そういえば、楽俊は十二国じゃ神に祈らないって言ってたけど、戴はガンガン宗教あるじゃん。まぁ、宗教というより、薬剤師と薬売りって感じだけど、修行してたしね。

 

100円のコーラを1000円で売る方法

『100円のコーラを1000円で売る方法』1巻と2巻

永井孝尚氏

 

気になる文言を引用して、記録しました。

 

○顧客の課題に対して、自社ならではの価値を徹底的に考え、提供する。

 

○製品志向から市場志向への移行

 

○トップシェア(マーケットリーダー)がコストのリーダーシップ

但し、周辺の画期的新技術なら価格決めれる

 

○コンセプト→実行可能な戦略(明日から誰が何をすれば良いか)→顧客に価値を届ける

 

○バリュープロポジション

顧客が望んで、ライバルが提供できない、自社が提供できる価値

 

Win-Win

 

○チャネル戦略

商品は自社で売るとは限らない

野菜は農家じゃなく、八百屋やスーパーが売っている

関連して、塾は顧客は保護者でユーザーは生徒

 

○100円のコーラを1000円で売る方法

・プロダクトセリング

ディスカウントストアは価格競争

常に最低価格を保証する価値

・バリューセリング

リッツカールトン

サービスという目に見えない価値を売る

 

○ターゲットの顧客に対して正しいメディアを通じてちゃんと伝わるように

 

○新商品はリスク歓迎型に売れた後、リスク重視型に売れるまでに普及の谷がある

 

 

ここから2巻

○業務悪化すると、自分の部門ではなく、他の部門に責任転嫁し、先に進まない

 

○弱者の戦略はは競争相手と差別化

強者の戦略はそれを封じ込める(同質化戦略)

 

○企画力=企画を実行する力

 

PDCAは円ではなく螺旋(3D)で少しずつ先に進む。Planは計画ではなく、仮説と捉える

 

ドラッカーは1973年に書かれた

対策を練るのに時間をかけていると問題そのものが変化している時代

→意思決定のスピードと柔軟性が重要

関連して、成功体験は成長につながるが、賞味期限切れの成功体験は人を成長させない

 

○網羅思考から論点思考(優先順位思考)に

やらないことを決める勇気

 

マーケティング理論は万能薬じゃないが、引き出しはたくさん持っていた方がいい

 

 

 

 

 

 

 

 

サクラ咲く

『サクラ咲く』辻村深月

 

辻村深月さんのを書くとしたら『ツナグ』が最初だと思ってたんだけど、どんな話だっけー、と内容をあまり覚えてなかったので読み返して見た『サクラ咲く』

実は繋がってる(辻村さんの著作にはあるところでは主人公、あるところでは脇役ってのがよくあるが)短編3作。中高生の青春物語だけど、まあ辻村深月だからね、幸せいっぱーいな青春の話じゃないです笑

 

(あらすじ)とりあえず、表題作を。

中学生のマチは図書室で本に「サクラチル」というメモが挟まっていることを見つける。返事を次の巻に挟んだことで、メモを書いた子との不思議な交換日記が始まる。メモを書いたのは一体誰?何のためにメモを挟んだのか?

 

就活をしたときに面接練習に付き合ってもらった先生から、趣味が読書って言うと趣味がないみたいに聞こえるから別の趣味を考えるように注意があった。

趣味が読書じゃダメなのか?と理不尽に思ったのを覚えている。どんな本が好きか、どういうところが好きか、月に何冊読むか話すと、それだけしっかり答えられるなら趣味が読書と言っていいと訂正された。

実際は大学に入って初めてプチ体育会系の部活をやっていたので、それがメインの履歴書になったのだが。趣味の欄には読書と書いたけども。

 

本を読んでると地味なのか?

目立たないことは悪いことなのか?

大丈夫。見ててくれる人はいる。

分かってくれる人はいる。

と安心出来る作品でした。

 

 

 

十二国記〜風の海 迷宮の岸〜魔性の子

十二国記シリーズ第2弾

『風の海 迷宮の岸』

魔性の子

 

十二国記シリーズの中で外せない泰麒の話。

泰麒も驍宗もそんなに好きじゃないので、実はこの2冊は読み返す回数が圧倒的に少ない。

泰麒は「臆病というより卑屈」な感じがするし。まぁこれはお祖母さんの洗脳によるのかもしれんけど。そして驍宗は嫌みな感じの自信家だし。

 

泰麒は十二国→日本→十二国→日本→十二国とあっちへ行ったりこっちに来たりと彷徨っている。いずれも自身の意思ではないが。

十二国(卵果)→日本(胎果)→十二国

これが『風の海 迷宮の岸』の話で

十二国→日本→十二国

この十二国側の話が『黄昏の岸 暁の天』

泰麒側の話が『魔性の子』だ。

魔性の子』をどの段階で読むかは賛否両論あるんじゃなかろうか。実は十二国記シリーズで最初に刊行されたというのがすごい。

蓬山とか延王には延麒とかゆー言葉が出てくるあたり、すでに十二国記の世界観が出来ていたと思われる。

で、『魔性の子』だけども、十二国記の中で最初に読むとホラーだ。どんどん人が死ぬけど、得体が知れない。他の十二国記を読んでからだと仙子らが理性を失って妖魔化しているのが分かり、高里こと泰麒と周囲との落差をたのしめるかもしれない。

廉麟は出てくるけど、六太と氾麟が探してるとこはここじゃ出てこないのね。

それにしても広瀬のエゴは分かるけど、ちょっと行き過ぎな感は否めない。

 

魔性の子』後藤名言録

「全員を好きだってことは、誰も好きじゃねえってことだ。」

 

「生きることは時々辛い。人はどこかに逃げ込みたいんだ。-それでも人は現実の中で生きていかなきゃならないんだ。」

図書館戦争シリーズ

図書館戦争』『図書館内乱』『図書館危機』『図書館革命』『別冊図書館戦争I』『別冊図書館戦争II』 有川浩

図書館戦争LOVE &WAR』弓きいろ

 

と、本と漫画とシリーズ全部まとめちゃったけども。

文庫本が大好きで、その後、漫画→映画という順でハマった作品だ(アニメは残念ながら未だ観れてない)。

 

映画のキャストもほぼ本のイメージぴったりだったけども、漫画のキャラは特にイメージぴったりで、逆に本を読み返す時には漫画のキャラをイメージしてしまうようになった。

 

と、まずは簡単にあらすじをば。

(あらすじ)公序良俗を乱す表現を取り締まる法律「メディア良化法」が成立。その検閲に対抗する「図書館の自由法」。良化委員vs図書隊員の抗争は激化の一途を辿る。

 

特定秘密保護法を思い出した。国民の関心が薄れて、気づけば大事な何かを失っているかもしれない。そりゃ、都合の悪いことを隠せるという点で「利権をむさぼる連中が山ほどいる」のは事実だろう。でも、国民には知る権利がある。それを蔑ろにされている気がする。

 

とまぁ、真面目なことも書いてみた笑

(あらすじ改)

高校生の郁は購入しようとした本を良化隊員に奪われそうになる。そこに図書隊員がやってきて、本を取り返してもらう。その図書隊員を「王子様」と思って、追いかけるように郁も図書隊員となる。厳しい訓練を経て、特殊部隊に選抜される。果たして恋の行方は?

 

私は柴崎が好き。美人でスタイル良くて頭良くてちょっぴり腹黒(?)って憧れる。だから主人公夫妻よりも、手塚×柴崎が好きだ。

でも一番好きな話は別冊の「もしもタイムマシンがあったら」だったりする。緒方副隊長切ない。まぁ、最終的に幸せになったみたいで良かったけど。

十二国記〜月の影 影の海

十二国記シリーズ『月の影 影の海』小野不由美

 

友達に借りたのが十二国記との出会いだった。自分で欲しくなって2002年に講談社で買った。

十二国記は私の青春そのものだった。それからかれこれ16年続編を待ち続けている。

大人になって、新潮社で完全版が出ると知り、平成24年にも買った。

書き下ろし長編はまだでない。

小野主上が体調不良とのことだったのに、ホラーは書いてるぢゃん…。それは構わないけど、十二国記も書いてくれー!

 

(あらすじ)十二の国に王と霊獣の麒麟、その周りの人々を描く異世界ファンタジー

…とかなりざっくりと書いてみた。ファンタジーと一括りにするのは違和感がある。

だって、どの話も深いんだもん。私にはまとめられません。

 

取り敢えず『月影』のあらすじらしきものから書いてみる。

(上巻)女子高生の陽子はケイキと名乗る人物に無理矢理別世界に連れ去られる。ケイキとはぐれた陽子は一人別世界を彷徨うこととなる。

 

暗いです。上巻だけ読めば。

千と千尋の神隠し』もいきなり別世界に行って冒険することになるけど、その比じゃないくらい過酷。(『千と千尋』もすごく名作だけど、過酷さだけを比較するとって話ね)

私じゃ一日も保ちません。

妖魔に襲われ、衛士に捕まれば殺されることが分かっていて、信じた人には騙され。

こんな別世界に連れ去られるって。

今いる世界がすごく嫌だったとしても、行きたくないわ。

 

(下巻)楽俊に助けられ、日本に帰る手がかりを求めて、大国の雁国に向かう陽子。そこで知る真実とは…。

 

それにしても、何度読んでも、大人になって読んでも色褪せないところがすごい。

私は特に利広と珠晶ちゃんが好きだ。そして尚隆と六太も好きだ。

 

って今回は『月影』の話ね。

詳しく語るよりも、名言を引用させてもらうことにする。

まぁ、楽俊の「おいらには三歩だ」に勝てるインパクトのものはないが笑

否、これも実はすごく深いんだけど。

って真面目に行こう。

ザ、名言↓

「試験なんてのは勉強すれば受かるし、金なんてのは稼げは貯まる。いったい何をお願いするんだ?」→楽俊

「裏切った相手が卑怯になるだけで、私の何が傷つくわけでもない。裏切って卑怯者になるよりずっといい」→陽子

「ひょっとしたら臆病だったのではなく、単に怠惰だったのかもしれない。自分の意見を考えるより他人の言うままになっている方が楽だった。他と対立してまで何かを守るより、取りあえず周囲に合わせて波風を立てない方が楽だった」→陽子

莫迦やって、それが自分の損になるだけだと分かってても、人はあえて罪に踏み込むことがある。人は愚かだ。苦しければなお愚かになるってことだな」→六太

「愚かな自分から目を逸らしたら、きっとどこまでも愚かになる」→陽子

「どっちを選んでいいか分からないときは、自分がやるべき方を選んでおくんだ。

やるべきことを選んでおけば、やるべきことを放棄しなかったぶんだけ、後悔が軽くて済む」→楽俊

 

最後に一つ。

何回も泰王と泰麒が行方不明との話が出てくる。これが十二国記の核となるとは…。